【名古屋】バーミキュラビレッジ – メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋を知る

【名古屋】バーミキュラビレッジ – メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋を知る

最高のバーミキュラ体験を。

2019年12月に愛知県名古屋市にある中川運河沿いにオープンした「バーミキュラビレッジ」は、“最高のバーミキュラ体験”をテーマに、バーミキュラブランドの発信拠点です。バーミキュラビレッジには、“バーミキュラの料理の美味しさ”を誰でも気軽に体験できる「DINE AREA(ダインエリア)」と、“バーミキュラブランドの世界観”・“メイド・イン・ジャパンのものづくり”を体験し、バーミキュラを深く知ることができる「STUDIO AREA(スタジオエリア)」の2つのエリアがあります。

バーミキュラビレッジでは、バーミキュラにかかわって働く人、バーミキュラを使っている人だけでなく、地域の人、世界中から様々な人々が気軽に訪れ、一緒にバーミキュラを楽しめる場として、中川運河のシンボルになることを目指しているとのことですが、一体どんな施設なのでしょうか。

バーミキュラとは?

冒頭から何度も記載のある「バーミキュラ」とは、一般家庭から有名レストランのシェフまで、多くの人々に愛されている日本生まれの鋳物ホーロー鍋です。2016年に「世界一、おいしいご飯が炊ける炊飯器」としてバーミキュラライスポットが日本国内で大きな話題になったので、名前を知っている方も多いのではないでしょうか。今ではアメリカ・中国・韓国・台湾・香港でも展開しているバーミキュラですが、一体どのように生まれたのでしょう。

町工場から最高の製品を

バーミキュラを生み出したのは愛知県の町工場、愛知ドビー。1936年に創業し、得意の鋳物と精密加工でドビー機という精密機器の製造で発展しましたが、繊維産業の衰退に伴い事業は縮小。生き残るために工業製品の下請け製造を行っていたそうです。

かつては「うちのドビー機は世界一!」と誇らしげだった職人たちもだんだんと少なくなり、残っている職人もすっかり自信を失っているように見えたそうです。そんな職人たちの誇りと笑顔を取り戻すため、3代目の兄弟(土方邦裕さん、智春さん)は、共にそれまでの仕事を辞め、会社を継ぎました。鋳物や精密加工の現場に自ら入り、一から職人としての技術を身につけ、職人・スタッフが一丸となって工場の立て直しを図った結果、数年経った頃には再建していました。

工場は再建したものの、職人たちの顔は依然として暗いまま。どうしたら職人たちに誇りと笑顔を取り戻せるのだろうと悩んだ結論が「世界最高レベルの製品をつくる」ことでした。こうして世界中の人々を笑顔にすることを目指すだけでなく、働く職人がより生き生きするためにも“メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋 バーミキュラ”は生まれ、今もなお挑戦をし続けているのです。

DINE AREA(ダインエリア)

“バーミキュラの料理の美味しさ”を誰でも気軽に体験できる「DINE AREA(ダインエリア)」には、ベーカリーとレストランがあります。

バーミキュラポットメイドベーカリー

すべてのパンをバーミキュラで焼き上げるベーカリーカフェ。ベーカリー用に開発した専用のバーミキュラで焼いた食パンや、丸型のパンが並びます。中はしっとり、外はパリッとした食感が特徴。テイクアウトもイートインも可能です。店内には運河沿いにテラスがあってとても気持ちの良い空間です。

前日までの注文しておけば、パンのお取り置きもしてくれるそうなので、これで好きなパンが売り切れる心配をしなくても良さそうですね♪ 種類は限られますが、全国配送もしているそうです(冷凍)。

バーミキュラ レストラン ザ ファウンダリー

バーミキュラビレッジのメインダイニングで、バーミキュラの世界観を満喫できるレストラン。私はランチに伺いました。ランチは 11:15 と 13:30 の2部制で、お席は全て予約のお客様が優先。当日にお席の空きがあればご案内が可能とのこと。平日の11:15の部に予約をしていきましたが、レストランの半分くらいは埋まっていた印象です。もしお食事希望の方は予約をしてから訪れることを強くオススメします。

ベーカリーとレストランの間のスペース。写真右手がレストランの入り口です。

時間が来たのでいざレストラン内へ。天井が高く、開放的で素敵!お席は中川運河沿いのテラス席を用意してくださいました。この日は天気がよかったので、自然光がとても気持ち良く、流れが穏やかな中川運河を見ながらの食事は格別です。透明のシートが貼ってあるので虫も入ってこないし、空調も効いていて快適。

ランチメニューはセットのみ。バーミキュラで焼いたパンもしくはバーミキュラで炊いたご飯からどちらか、選んだメインメニューに合わせてサラダ(スープがつくメニューもあります)がセットになっているというもの。ドリンクやデザートは追加料金を払えばいただくことができます。

我が家は
① バーミキュラで5時間煮込んだ国産牛のビーフシチュー(+サラダ、パン)
② アナゴのフリット 無水調理した冬瓜と透明なトマトのコンソメ(+サラダ、スープ、ご飯)
がメインメニューのランチセットに、単品ドリンクとして「無水調理した丸ごとバナナオレ」をチョイス。

サラダには無水調理した塩麹漬けの鶏肉が入っていたのですが、これがとても美味しかった!サラダが出て来たときに苦手なチーズがたっぷりかかっているのを見て、つい「あっ、チーズたくさん・・・」と言ってしまったのですが、すると店員さんがすぐさま「チーズ抜きましょうか?」と提案してくれ、チーズのないサラダと交換をしてくれました。サービス◎ですね!

▲ チーズ抜きのサラダに変えてくれた。かかっているソースはセロリのソース。
▲ サツマイモのスープ
▲ アナゴのフリット 無水調理した冬瓜と透明なトマトのコンソメ
▲ ご飯。つやつや。
▲ バーミキュラで5時間煮込んだ国産牛のビーフシチュー
▲ ポットベイクブレッド
▲ 無水調理した丸ごとバナナオレ

アナゴのフリットは食べた夫曰く、「美味しいけど特別美味しいわけではなかった」そうですが、ビーフシチューは絶品でした!中に入っているのは大きめにゴロゴロ切られた食材ばかりなのに、口の中に入れると柔らかくってそれはそれは美味しかった。牛肉がホロホロになってシチューに点在しているのが最高ですよね。こんなに美味しいお料理が出来上がるなんて、バーミキュラが欲しくなってしまう。

素敵な景色と美味しいお料理で至福のひと時を過ごすことができました。

STUDIO AREA(スタジオエリア)

“バーミキュラブランドの世界観”・“メイド・イン・ジャパンのものづくり”を体験し、バーミキュラを深く知ることができる「STUDIO AREA(スタジオエリア)」は、DINE AREA(ダインエリア)から120メートルほど離れた場所にあります。

レストランの営業は11時からですが、スタジオエリアは10時(土日祝は9時)から営業しているので、ランチ前に行って来ました。

バーミキュラ フラッグシップショップ

エントランスに入るとあるのが、日本で唯一、購入前にバーミキュラ製品を試せるフラッグシップショップ。ここでしか買えない限定の製品もあります。見ていると本当に美しくて素敵で欲しいな、と思うのですが、まだバーミキュラで作ったお料理も食べていない状態だったので我慢我慢。

あぁ、どれも素敵だな〜と思いながら店内をウロウロしていると「ご飯が炊き上がりました!」との声が!どれどれと声の元に近寄ると、炊きたてホヤホヤのご飯をいただくことができました♪

炊きたてのご飯はご飯のお供なしで何杯も食べれちゃうんじゃないかと思うほど、本当に美味しかったです。家族で1つでいいよね、と試食のご飯を1つしかもらわなかったことを後悔しました。「世界一、おいしいご飯が炊ける炊飯器」の触れ込みは本当だな、と思いました。そうすると、ますます魅力的なバーミキュラライスポットは、お手入れを簡単にするためにも、長持ちさせるためにも、炊けたらすぐに淵のお米をはがすように半返しなくればならないそうで、あぁ、これはズボラな私には手に余るとも思ったのでした。でも、憧れはあるのです。丁寧な暮らしができる人間になったら買おう。

クックブックライブラリー

世界各国の「食」に関する約3,000冊の本を備えるライブラリー。お気に入りの本をその場で購入することも可能なのだそう。絵本もあるので、お子様が絵本に読みふけっている間にじっくりお買い物することもできそうですね。
併設のコーヒースタンドでコーヒーや焼き菓子を味わうことも出来ます。

キッチンスタジオ

バーミキュラを使用したお料理教室を定期的に開催しているそうですが、観光で訪れた際はなかなか参加する機会がなさそうです。

ラボラトリー

世界のトップシェフのために、専用バーミキュラを開発する工房。定期的にバーミキュラ職人の作業工程を見学できたり、本格的なものづくり体験のワークショップも開催しているようですが、私が訪れた日にはどちらもスケジュールがなく・・・だけど空の工房は見られました!

製造工程から、製品を間近に見られて、そして、その製品を使用して出来上がったお料理を食べられるバーミキュラビレッジ、とても良いところでした!名古屋中心街からは少し離れていますが、一訪の価値ありです。

バーミキュラ ビレッジ DINE AREA(ダインエリア)

住所愛知県名古屋市中川区舟戸町4 運河沿い バーミキュラ ビレッジ ダインエリア
駐車場35台(内、軽自動車用3台、身障者用1台)

VERMICULAR RESTAURANT THE FOUNDRY

電話番号052-355-6800
営業時間【ランチ】11:00 – 14:30(L.O. 14:00)
※ ランチは11:15、13:30の2部制
※ 座席はすべて予約客優先。当日空席がある場合、電話にて予約可

【ディナー】17:30 – 22:00(L.O. FOOD 21:00 / DRINKS 21:30)
※ 日・月・火は21:00クローズ(L.O. FOOD 20:00 / DRINKS 20:30)
定休日水曜日
座席74席(店内54席+テラス20席)

VERMICULAR POT MADE BAKERY

電話番号052-355-6801
営業時間10:00 – 18:00
※ パンが売り切れ次第ドリンクのみの営業
定休日水曜日
座席78席(店内38席+テラス40席)

バーミキュラ ビレッジ STUDIO AREA(スタジオエリア)

住所愛知県名古屋市中川区舟戸町2 運河沿い バーミキュラ ビレッジ スタジオエリア1F
駐車場29台(内、軽自動車用1台、身障者用1台)

VERMICULAR FLAGSHIP SHOP

電話番号052-746-3330
営業時間【平日】10:00 – 19:00
【土日祝】9:00 – 19:00
定休日水曜日
ウェブサイトhttps://www.vermicular.jp/village/