美術館・博物館

【新橋】お~いお茶ミュージアム & お茶の文化創造博物館

美術館・博物館

2024年5月、「お茶」をテーマとした複合施設が鉄道発祥の地・旧新橋停車場に誕生しました。

お茶のリーディングカンパニー・伊藤園が創業60周年、そして主力ブランドの「お~いお茶」誕生35周年の節目に合わせて展開しているもの。これまでのお茶の役割と未来への展望を伝えることを使命を2つの施設「お茶の文化創造博物館」、「お~いお茶ミュージアム」が担います。

お~いお茶ミュージアム

「お~いお茶ミュージアム」では伊藤園、もとい、日本が誇る緑茶ブランド「お~いお茶」の秘密や取り組みをいくつかのコンテンツを通じて知ることが出来る施設です。

茶畑からお~いお茶ができあがるまでをパネルクイズやインタラクティブなしかけを通じて学べるほか、お~いお茶誕生秘話、茶殻をアップサイクルする取り組みなどが多様なラインナップで紹介されています。

茶殻を再使用してつくられた畳がスルメイカの匂いを消すほどの消臭効果を持つことには驚きました!ボックスの中にスルメイカのみが入った瓶と、スルメイカと茶殻畳が入った瓶があるので嘘だと思う方は匂いを嗅いでみてくださいね!

伊藤園では1989年(平成元年)より「お〜いお茶新俳句大賞」を開催しています。ボトル書かれた俳句を見たことがある方も多いと思います。それにちなんで、こちらではオリジナルのお~いお茶俳句シールを作ることが出来るんです!

テレビ番組「プレバト!!」でもおなじみの夏井いつき先生が表示されているこのタブレットでポチポチポチと俳句を作成すると…

じゃーん。こんな風に俳句シールの出来上がり♪(娘の作品です)

お~いお茶くんシールも子どもへのお土産でいただきました!

予約が必要ですがオリジナルの「お~いお茶」ボトルデザインが出来るワークショップや、急須でのお茶の淹れ方ワークショップなども開催されているのでご興味がある方は是非ウェブサイトでご確認ください。人気のワークショップなので、特に休日は早くに予約が埋まってしまうそうです。

また「お茶」に関連したグッズを販売しているショップやカフェも併設されています。

お~いお茶君グッズや簡単なお抹茶セット、抹茶を使ったお菓子などお土産に良いものがたくさん。

私もカフェで一息。「抹茶ソーダフロート」を頼みました。抹茶ソーダって初めて飲んだのですが、レモンが入ったシュワシュワの抹茶味が初めての感覚で、味は濃いけど暑い夏には嬉しい爽やかさでした。乗っているソフトクリームはミルク感たっぷりの濃厚な味です。

そういえば最近、お~いお茶はメジャーリーガーの大谷翔平選手とグローバル契約を結びました。現在、北米と中国を中心に世界40カ国で販売されているお~いお茶ですが、大谷選手効果でもっと世界に羽ばたいてもらえると嬉しいですね!

お茶の文化創造博物館

「お~いお茶ミュージアム」だけでも楽しいこちらの施設なのですが、せっかくなら「お茶の文化創造博物館」も見て行ってください。こちらは有料の施設ですが、お茶がどのように私たちの生活に欠かせない存在になったのか、その歴史と変遷を学ぶ小さな博物館です。

「お茶シアター」では大画面でどのようにお茶文化が変遷していったのかを分かりやすくアニメーションで伝えてくれます。音声は日本語ですが英語字幕も記載されていて海外のお客様でも安心して楽しめるシアターです。時間の都合が合えば映像を見てから館内を見て回るのが内容を理解しやすくておすすめです。

特に楽しかったのは茶葉を細かくする体験ができたこと。

こちらは薬研という器機で、鉢に茶葉をいれて棒のついた丸いやつを前後に動かして茶葉を細かくしていきます。昔はバラバラの茶葉ではなく、茶葉を丸く固めた"団茶"というものをこの薬研で細かくしていたのだとか。

こちらは茶臼。上部・真ん中に穴が空いているのでそこに茶葉をいれて、取っ手をもって反時計回りにぐるぐるっとまわします。すると香りのよい抹茶パウダーとなって下からどんどん溢れ出てきました。薬研に使っていた茶葉と比べると、こちらは柔らかい良い部分を使用しているそうで細かくなりやすいそうです。

昔と今の茶摘みのジオラマ。昔の手摘みの光景も特に服装などは茶畑らしい印象があるのですが、"茶畑"として想像するのはやはり細長い茶畑でしょうか。歌舞伎役者の市川海老蔵さんが出演する「お~いお茶」のCMでも写真下のような広大に広がる茶畑が映っていますよね。

古来から行われてきた手摘みは高品質な反面、1時間の摘採量は機械に比べて200分の1とのことなので、お茶が生活の一部として広く浸透した現代では全く追い付きません。ただ、ほとんどが機械での茶摘みとなった現代でも手摘みもされている茶葉もあるそうですよ。

この他にも、江戸時代の茶運び人形(からくり人形)や茶屋、幕末からお茶を海外に輸出する際に使われていた蘭字のポスター、茶器など様々な視点からお茶の文化変遷を楽しむことが出来ます。

小さな博物館なので「お~いお茶ミュージアム」と合わせても45分程度で鑑賞できる施設です。ただ、我が家は娘が興味津々でたっぷり2時間程度滞在しましたよ。

カフェだけの利用も可能なので、抹茶スイーツやドリンクを楽しむためだけにもふらっと訪れることもできるので暑い夏には特におすすめです。

銀座散策のついでにふらっと訪れてみては?

お~いお茶ミュージアム / お茶の文化創造博物館

住所東京都港区東新橋1-5-3 旧新橋停車場内
電話番号03-6263-9281
営業時間10:00~17:00(最終入場16:30まで)
定休日毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料【お~いお茶ミュージアム】
無料

【お茶の文化創造博物館】
大人:500円
学生:300円
※70歳以上の方と高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方はご本人と付添いの方一名様は無料
ウェブサイトhttps://www.ochamuseum.jp/