ゴルフマナー

【ゴルフマナー】ハーフ休憩があるのは日本だけ!?

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北海道や沖縄を除き、日本では前半9ホールをプレーし終えると、お昼休憩で食事をとり、後半の9ホールをプレーしに行くのが主流ですが、実はその文化は日本だけだと言われています。

では海外ではどうかというと、長い休憩を挟まずに18ホールをプレーする「スループレー」でゴルフが行われます。ただ、気軽にランチを済ませられるようスナックやサンドイッチなど軽食販売のフードカーが走っていることもあるそうですよ。

日本でハーフ休憩がある理由

なぜ日本だけがハーフ休憩を取り入れているのでしょうか。それは、「接待ゴルフ」という言葉があるように日本ではお仕事に関連した用途でゴルフを行われることが多く、お昼休憩時間に食事をとりながらゆっくりとコミュニケーションを取ることが出来るように作られたと言われています。

また、「ゴルフ場の収益性」も関係しているようです。日本のゴルフ場では12時以降のスタート枠の需要が低いため、休憩を入れることで9時台、10時台にスタートできる枠が確保できることが大きい要因です。昼休憩をはさむことによりレストランの売り上げも期待できるというゴルフ場側のメリットもあります。

休憩時間の過ごし方

日本でゴルフをするなら、日本特有の「ハーフ休憩」文化も是非楽しんでください。同伴者と一緒にクラブハウスでの食事や会話を楽しむ以外にもハーフ休憩にできることはたくさんありますよ。

後半のプレーの戦略を練る

どんな戦略でプレーを行うかを具体的に考え、イメージトレーニングを十分にしてから後半に臨むことで、休憩後でもすぐにプレーモードに切り替えてスタートすることが出来ます。もし前半が思うような結果ではなかった場合は、ハーフ休憩の間に気持ちの切り替えを行うこともできるのではないでしょうか。

練習をする

休憩時間にゆとりがある場合は、練習場でパットやアプローチの練習をするのもよいでしょう。ゴルフ場にある練習場で少し練習をしたり、周辺を軽く散歩したりするのも後半のプレーへのウォーミングアップとなりおすすめです。

休憩時間の注意点

休憩時間の過ごし方は基本的に自由ですが、次の点には注意が必要です。

休憩時間は日によって異なる

一般的には休憩時間は1時間程度とされていますが、日によって異なることが少なくありません。これはその日ゴルフ場を利用する組の進行具合を加味し、ハーフ休憩を利用して前後の間隔を調整するためです。クラブハウス内にあるマスター室では、各組の出発した時間と戻ってきた時間を把握しており、休憩時間の増減によってプレー中の待機時間をできる限り少なくしてストレスフリーなラウンドを目指しています。

その都度異なる休憩時間ですが、ハーフ休憩に入る前にどのくらい休憩時間があるのかを確認し、休憩時間の過ごし方を考えると有意義に過ごせます。一般的には、前半ラウンドが終了したときに「後半スタートは○時○○分です」と伝えられるので、後半スタートまでが休憩時間ということになります。

また、後半のスタートに遅れないように10~15分前にはティーグラウンドにスタンバイできるよう着替えやお手洗いを済ませておきましょう。

食べすぎや飲みすぎには注意

ランチには美味しい食事を存分に楽しみたいところですが、食事は腹八分目にしておくことをおすすめします。満腹になると消化のためにエネルギーが使われ眠気が出てきたり集中力が落ちたりするなど良いパフォーマンスの妨げとなってしまします。

そうならないためにも、食べすぎ、飲みすぎはできるだけ避け、意識してランチを取ることが重要です。とはいえ、ランチ休憩で楽しくお酒を飲むのもゴルフの醍醐味ですよね!量はほどほどに、気持ちは存分に楽しみましょう。

日本でもスループレーできる?

コロナ禍では密を避けるため日本でもスループレーを採用するゴルフ場が多くありましたが、現在はまたハーフ休憩を取るゴルフ場がほとんどです。ただ、日本の中でも北海道と沖縄ではスループレーが主流となっています。

日本最北にある北海道では降雪が多く、雪が降る期間(約半年間)はゴルフ場をクローズせざるを得ません。そこで、ゴルフ場をオープンできる期間にできるだけ多くのお客様を迎え入れられるようにスルーでラウンドをします。ただ、季節によってはハーフ休憩が入る場合もあります。

沖縄初のゴルフ場は1948年に米軍の保養施設として誕生した「アワセメドウズゴルフコース」です(現在はショッピングモールになっています)。つまり沖縄のゴルフ場はアメリカの影響を強く受けているためスループレーが基本なんですね。

沖縄県公文書館所蔵

さて、今回は日本独自のゴルフ文化「ハーフ休憩」についてお話ししました。

楽しいゴルフライフを!