建築家・隈研吾といえば木材を使った建築が一番に思い浮かぶと思います。細かい木組みの建築は隈研吾のアイコンであり見る人を魅了し続けていますよね。
しかし、那須には木材ではなく石材を使った美術館【那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA】があるんです。
石の美術館とは?
栃木県の那須町にある隈研吾設計の美術館です。那須高原の中心地からは車で30分ほどの所に芦野地区があります。住宅街にポツンと立つ異質な建物が【那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA】です。
コメを貯蔵していた80年前の石造をを再利用し、石を素材とするアートやクラフトの展示の場として生き返らせており、石がテーマというだけではなく、建物自体も石という素材の可能性を拡張した美術館です。
元々の石蔵と同じ芦野石を用いており、石の重厚感から脱却すべく石の新しい表情を見せているのが特徴的。
石蔵同士を繋げる橋が素敵!
石の美術館は3つの石蔵を再利用して造られていますが、それぞれの蔵は独立しており、移動するには水にかけられた橋を渡って行きます。おそらく元々は地続きだった所に水を浸して橋をかけるというのが素敵ですよね!私が水が好きなだけかも知れませんが見てるだけで楽しい。水面に建物が反射している風景ってなんでこんなによく感じるのだろう…。この日は生憎の曇り空でしたが、晴れてたら写真映えスポット間違えなしです。
2歳の子供には少し退屈な場所かな?なんて心配をしていましたが、橋を走り回り楽しんでいてホッ。水辺ということで小さなアマガエルも発見し喜んでいました。
素材は石ではあるけれど、細かいパーツをいくつも組み合わせてある点に隈研吾らしさを感じました。
場所ごとに石の厚みが変わっていて、それだけで印象が全然異なるので本当に石のいろんな表情を見せてくれているなあと感じます。
一番奥の建物の中には、この美術館を建てた時の裏話や、隈氏の他の石造建築について紹介されています。その先にもう一つ、「石と光のギャラリー」があるんですが、この日は写真展が行われていました。(上部写真右側の建物)
「石と光のギャラリー」の名前の通り、石が重ねられた建物に時々空いている隙間から自然光が入り込みとても素敵な空間になっていました。モノクロ写真とBGMが心地よくぼーっとしたくなる場所。
まとめ
隈研吾感は感じるものの、普段知っている隈研吾作品とは大きく異なり、今まで知らなかった石の使い方を知れる美術館で、とても興味深い場所でした。
隈研吾ファンは那須にきたのであればわざわざ足を運んでも良い場所かなと思います。ちょっと市街から離れているのもあって来訪者は少なめで落ち着いて楽しむことが出来ます。
しかし、強い興味がない場合はスキップしても良いかな。それはやはり市街から離れているためで、他に行きたい場所があるのなら時間を有効活用するためにも他に回した方が良いというのが私の所感です。
那須芦野・石の美術館 STONE PLAZA
住所 | 栃木県那須郡那須町芦野2717-5 |
電話番号 | 0287-74-0228 |
開館時間 | 10:00 – 17:00(最終入館 16:30) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日) 冬季休館(12月末 – 2月末) ※ その他臨時開館・休館することがあります。 |
入館料 | 【一般】800円 【小学生・中学生】300円 |
ウェブサイト | http://stone-plaza.com/index.shtml |