【富山】若鶴酒造 三郎丸蒸留所 – 北陸でただひとつのウイスキー蒸留所

【富山】若鶴酒造 三郎丸蒸留所 – 北陸でただひとつのウイスキー蒸留所

北陸新幹線・新高岡駅から車で約20分。お隣の石川県金沢市からでも車で1時間弱というここ富山県砺波市にある若鶴酒造 三郎丸蒸留所。北陸でただひとつのウイスキー蒸留所ということで行ってみました!

若鶴ウイスキーの歩み

1918年に創業された若鶴酒造株式会社。研究と設備の近代化により業績は好転していましたが、第二次世界大戦で米の利用が制限され、また富山大空襲の影響を受け日本酒を生産高が激減。そこで2代目社長・稲垣小太郎氏は米以外の原料からアルコールを作る挑戦を始めました。

1952年にウイスキーの製造免許を取得し、翌1953年若鶴酒造初となるウイスキー【サンシャインウイスキー】が発売されました。名前は公募により決まったもので「戦争の中ですべてを失った日本で水と空気と太陽光線からできる蒸留酒によってふたたび日をのぼらせよう」という思いから命名されたそうです。

その直後、火事により蒸留所が全焼。営業の継続が心配されたものの、地元の方々の誠意と努力のおかげで、わずか半年で再建。更には当時日本に5社しか所有していなかった最新の『アロスパス式蒸留器』を導入して蒸留を再開しました。

それから64年あまり。富山のクラフトウイスキーを世界のウイスキーに育てるという挑戦に463名の方がクラウドファンディングを通して支援してくださったそうです。そして2017年、見学できるウイスキー蒸留所として生まれ変わりました!

蒸留所見学

そんな三郎丸蒸留所ではモルトから原酒が生まれる工程が見学できるようになっています。

1階ではウイスキーの原料となるモルトが粉砕され、麦汁が作られ、その麦汁が発酵されて蒸留器入れられるまでの工程が行われているエリアと、樽の貯蔵庫があります。無色透明の蒸留したてのウイスキーが長期の樽熟成によって琥珀色のウイスキーになるべく眠っていますzzzzz

2階からはその1階の工程が上から見られるようになっています!

ここで使われている蒸留器は世界初・高岡銅器鋳造によるもので、高岡銅器の梵鐘の技術から生まれたものだそうです!

個人的には三郎丸蒸留所の歴史やウイスキー造りの工程をまとめたプロジェクションマッピングが感動でした!とにかく分かりやすく、日本語と英語のバイリンガル仕立て!是非実際に足を運ばれてチェックしてみて下さい♪

試飲

見学を楽しんだ後はやっぱり試飲したいですよね?ということで・・・
日本酒・ウイスキー、計8種類を試飲させていただきました!(一部有料です)

北陸唯一のウイスキー蒸留所ってどんなところなんだろう?

そう思って気軽に訪れてみたのですが、ウイスキー造りを学べるだけでなく、その見学施設の充実度、そしてご案内下さった方のおもてなしの心にとっても感動しました!逆境や苦難を乗り越えて挑戦し続ける若鶴酒造。勇気や元気をもらえる素晴らしいウイスキー、是非皆さんもご堪能下さい!

若鶴酒造株式会社 三郎丸蒸留所

住所富山県砺波市三郎丸208
電話番号0763-32-3032(代表)
0763-37-8159(見学予約受付)
定休日木曜日
ウェブサイトhttps://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/