富山県魚津市に一風変わった博物館があります。埋没林の展示というマニアックな【魚津埋没林博物館】に行ってきたので、ご紹介します。
特別天然記念物“埋没林”に出会える博物館
魚津埋没林博物館は名前の通り埋没林に出会える博物館です。埋没林は「埋もれた林」のことで、日本や世界各地で発見されていますが、魚津埋没林は1955年(昭和30年)に国の特別天然記念物の指定を受けているんです。つまりここは、国宝を拝める貴重な博物館なんです。
水中博物館
水に浸かった埋没林を見ることができるこの施設、入るとスイミングプールのようなものがあり、そこに木の根っこが展示されていました。
2000年前にそびえていた巨木の根っこを見ることができる場所。出土した場所をそのままに地下水を満たして保存されているのだそう。
普通は海水に浸かっていると腐ってしまうのですが、腐らずにこのまま保っていることにビックリ。これは海水を含まない真水が海底から湧き出るほどに地下水が豊富で、埋没林が埋まった土砂の隙間がこの地下水でいっぱいになり缶詰のようになっていたかららしいです。
この水中展示室も底は完璧に塞がれていないので、今でも自然の湧き水を取り入れているんですよ。
今は根っこだけだけど、2000年前の巨木だと思うと、日本の歴史全てを見てきた木なんだなあと不思議な気持ちが芽生えますね。
地下(水の中)からも見ることが出来ました。根っこが光に反射して上部にも映って見える。なかなか不思議な光景です。
乾燥展示室
1930年代に魚津港で出土した埋没林を展示している場所。当時は200株も出土したそうですが、展示されているのは3株。先の大戦などで多くは焼かれてしまったそうで、現存しているのは僅か。
近くで見ても神秘的。少しこわいと感じるほど…。
ちなみにこちらの埋没林は触っても良いそうです!普通美術館や博物館は手を触れてはいけないので貴重ですね!
この他にも、出土状態を展示した「ドーム館」や、自然の不思議について映像で学べる「ハイビジョンホール」なども楽しめます。
また、魚津は蜃気楼の街としても有名なので、気象条件が合えばここから蜃気楼を見られるかも!?生憎私は見ることが出来ませんでした。
カフェ【KININAL】でひと休み
魚津埋没林博物館にはカフェが併設されており、実はここを通り抜けて博物館に入場する仕組みとなっています。このカフェがこの博物館に似つかわしくなく(失礼)オシャレ。
ただのフルーツに見えるこちら、実は中はケーキになっているんですよ〜。
フルーツケーキもとても気になったのですが、この日は結構暑かったので私はフルーツゼリーの入ったソフトクリームをいただきました。フルーツはマスカットをチョイス。ゼリーの他、プリンまで入っているんです。
ソフトクリームは濃厚なんだけど全然しつこくなくて美味しい!牛乳嫌いな私もとっても美味しく食べられました。最後に出てくるフルーツゼリーはなんだかわらび餅のようにモチモチで食感も面白かったです。
もしこの博物館を訪問した際は、ホッと一息このカフェでついていくのがオススメ。
まとめ
魚津埋没林博物館は他とは違う体験ができる博物館。自然に興味がある方、人とは違う体験をしたい方にはオススメ。一方、内容がかなりマニアックなので興味がない方にとっては「なんだこれ」と思うかも…。
私は「うわー、この木ずーっと歴史を見てきたんだなぁ、すごいなぁ。」とは思いましたが、埋没林自体に興味があったわけではないので、テンションが上がると言うことはありませんでした。でもなかなか見ることの出来ないものを見れたと言う満足感はあります。
魚津埋没林博物館
住所 | 富山県魚津市釈迦堂814 |
電話番号 | 0765-22-1049 |
開館時間 | 9:00 – 17:00(最終入館 16:30) |
休館日 | 12月29日 – 1月1日 12月1日 – 3月15日の毎週月曜日(祝日の場合は翌日) ※ カフェ「KININAL」は毎週木曜日定休 |
入館料 | 【大人(高校生以上)】640円 【小学生・中学生】260円 |
ウェブサイト | https://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/index.html |