神社仏閣

【京都】瑠璃光院 – 息を飲む美しさ、瑠璃の庭のリフレクション

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京都市の外れ、出町柳駅から叡山電車に乗り換え、終点・八瀬比叡山口駅まで足を伸ばしてみると、絶景に出会うことができました。

リフレクションする紅葉の写真がSNSで話題になり、一躍京都の人気寺院となった瑠璃光院は元々別荘として建てられました。壬申の乱で傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒されて以降、平安貴族や武士達の安らぎの場として親しまれました。

基本的には非公開ですが、春と秋の特別拝観期間のみ一般公開されています(2021年現在)。私は2020年秋に伺ったのですが、新型コロナウィルス感染拡大予防の為、参拝人数も制限しており、予約が必須でした。以前は事前予約は必須ではなく、入館までに4時間待ちなんてこともあったそうなので、予約制で良かった!ちなみに2021年秋の特別拝観期間は10月1日から12月12日まで。そして10月30日から12月5日までの期間は事前予約が必要です(10月20日より予約開始)。

さて、こちらが入り口です。この目の前にスタッフが居り、予約状況を確認した後、この門を潜ることが出来ました。

1万2000坪の敷地には、数寄屋造りの建物と日本庭園があり、建物に辿り着くまでには綺麗に苔むした庭を歩いて行くのですが、その道のりがワクワクを増長させてくれました。

池には鯉もたくさん泳いでいましたよ。

こちらが数寄屋造りの入り口です。入り口と出口が異なるので靴は持って歩かなくてはいけません。靴を入れるビニール袋の他、写経用の紙とボールペンも貰えます。

順路に従いまずは2階へ。この日はお天気が良くて、青空と緑のコントラストがとても綺麗でした。

これが瑠璃光院名物、「リフレクション紅葉」です。綺麗に磨き上げられた机に庭の紅葉が映りこむ絶景は大人気なのも納得ですよね。私が伺ったのは10月半ばだったのでまだ青紅葉でしたが、赤く色づくとまた違う景色を見せてくれそうです。

もらったボールペンと紙で写経。ボールペンで文字をなぞる簡易版写経でしたが、無心に慣れて良かったです。時間に余裕のある方は是非写経していってくださいね。

写経を終えた後は1階へ降ります。大海人皇子(天武天皇)が背中の傷を癒したという「八瀬のかま風呂」がありました。

1階和室から見る瑠璃の庭も素敵でした。苔が本当に綺麗で、のんびりと眺めていたくなります。

瑠璃の庭を堪能した後は、ご本尊・阿弥陀如来像が祀られている本堂へ。写経はここに納めることができます。

三条実美公命名の由緒ある茶室「喜鶴亭(きかくてい)」から1枚。障子窓から覗く青々とした庭が美しいですね。

拝観期間が限られているので、なかなか訪れるのが難しい寺院ですが、訪れる価値のある場所でした。ただ、これは私が完全予約制の間に行くことが出来たからかもしれません…。もし以前のように4時間待ちなど人が溢れるようだったら、ここまでの満足度は得られなかったと思います。

京都市の外れにあり、行くだけでも時間がかかるので、訪問を考えている方は、情熱と所要時間、混雑具合を天秤にかけて見ると良いと思います。京都滞在は数回目、主要な観光地は既に訪問済み、という方に特におすすめの寺院です。

ちなみに、周辺に駐車場はなく、道中も車で通るのが怖いほどの狭い道なので、電車で訪れてくださいね。

瑠璃光院

住所京都府京都市左京区上高野東山55
電話番号075-781-4001
アクセス「出町柳駅」から叡山電車(八瀬比叡山口行)にて「八瀬比叡山口駅」(終点)下車。徒歩5分。
拝観料2,000円
ウェブサイトhttp://rurikoin.komyoji.com/