はじめに
奈良や京都など、日本の長い歴史の中でその【都】は幾度となく場所を変えてきましたが、今は世界有数の都市でもあるここ東京が日本の首都。いったいどんな魅力があるのでしょうか?
東京の歴史
286年の歴史を誇る江戸時代。その間幕府の拠点が置かれていたのが今の東京です。政治的理由もさることながら、地形的理由で選ばれたそうですが・・・・
大きな都市ができるには広大な平地・海・川が揃っている事が重要であると言われています。確かに東京はその条件を満たしていますよね。陸路・水路で物流を活性化させることが幕府の力につながるということで選ばれたようですが、今の東京の発展を見ると、今更ながら徳川家康の先見の明、おそるべしです!
1868年、東にある都という事で今の東京という地名が使われるようになり、そこから現在の巨大メトロポリタンシティへの道を歩み始めました。現在の東京の人口約1,400万人。お隣中国の北京・上海の2,000万人越えには及びませんが、ニューヨークの840万人、ロンドンの900万人を大きく上回る、まさに大都市です。
そんな東京。どうしても高層ビルが立ち並ぶ都会のイメージが先行しがちですが、いまだに古き良き日本の姿を思い出させるような懐かしいエリアもたくさんあるんですよ!都市としての発展を遂げながら、伝統も守っていく。そんな奥深さが東京の魅力かもしれません。
主なエリア
都道府県面積ランキングでは47都道府県中45位と、かなり小さい東京ですが、足を運んでいただきたい場所は盛りだくさん!!!その全てをお伝えするのは難しいので、ここでは初めて観光で東京を訪れる方に知っておいていただきたいエリアに絞って記載させていただきます!
浅草
浅草・浅草寺のシンボル、雷門は東京のシンボルとして取り上げられることも多い有名観光地。その浅草の魅力は、長く受け継がれてきた古い町並みや営みそのもの。どこか懐かしく心温かくなる、そんな浅草の魅力を堪能してみて下さい。
ちなみに・・・地下鉄やバスのアクセスも便利な浅草ですが、隅田川から到着するのも乙ですよ。浜離宮からだと約45分のリバークルーズ。隅田川沿いの桜を愛でる絶景ポイントでもあります!
浅草寺 - 正式名称【浅草観音】は都内最古の寺院。シンボルの雷門や五重塔など見どころがたくさんあります。
仲見世通り - 浅草寺の表参道。250mに連なるお店は日本で最も古い商店街と言われています。昔ながらのお土産物屋さんをひやかしてみるのも楽しいですが、匂いの誘惑がたまらない美味しそうなお店の数々も是非チェックしてみて下さい!
お料理好きの方に是非足を運んでいただきたいのは、ちょうど浅草と上野の間に位置するかっぱ橋道具街。大正時代に誕生し、今でも約170店の道具屋が立ち並ぶ問屋街では、調理器具や食器がお手頃価格で手に入ります!
最近 では国内外の観光 客の方に人気の食品サ ンプル作り体験ができる場所としても有名ですよね!思わず“食べたい”と言ってしまいそうなリアルなサンプル作り、挑戦してみませんか?
上野
パンダで有名な上野動物園のある上野エリア。そこからお隣の御徒町駅までの間にあるアメ横は、第二次世界大戦後に闇市として形成された商店街。とにかく四方八方から掛け声が飛び交い活気あふれるエリアです。約400mの商店街、誘惑と闘いながら一体何分(何時間?)で抜けられるでしょうか?
上野と言えば、そうそうたるラインナップの博物館・美術館も見どころの一つ!中でも日本で最も歴史のある博物館で、約12万点の収蔵物を有する東京国立博物館はやはり圧巻!合計6つの展示施設で、日本の美術からアジアギャラリーまで、多くの展示を鑑賞できるようになっています。ちなみに、本館のエントランス部分は多くのドラマや映画のロケ地としても有名ですよ!
他にも国立西洋美術館や東京都美術館、上野の森美術館などなど、上野で博物館・美術館巡りを始めたら何日あっても足りないくらいです・・・
東京駅
東京駅はまさに東京の玄関口!新幹線・在来線・地下鉄が乗り入れるターミナルステーションなので、東京を訪れる皆様が必ず通る場所だと思います。が・・・電車の乗り降りの場として以外の魅力もたくさんあるんです!
2014年に開業100周年を迎えた東京駅丸の内駅舎。有名建築家・辰野金吾設計で作られたオリジナルの駅舎は戦災により大分部を焼失。その後国の重要文化財に指定されたことをきっかけに改修工事が行われ2012年に復元されました。その美しさはわざわざ足を運んで堪能するにふさわしいものです。たかが駅と侮るなかれ!是非ゆっくりと時間を過ごしてみて下さい。
また東京駅周辺(駅構内・外)にはショッピング・グルメを楽しめる壮大な地下街が広がっています。いわゆるお土産物店だけではなく、ココでしか買えない・ココでしか味わえない、そんな限定品もたくさんあり、まさにお買い物のために東京駅に足を運ぶ価値十分です!こちらも是非♪
皇居
東京駅丸の内駅舎から行幸通りを抜けた先にあるのが皇居です。外周約5km、広さなんと東京ドーム25個分の皇居には、天皇皇后両陛下のお住まいや、宮内庁他の施設などがありますが、残念ながら多くのエリアが立ち入り禁止です。
ですが、皇居の一般 参観 申し込みをしてツアーに参加すると 敷地内の 一部 を見せていただく事もできますし、また東御苑で豊かな自然を満喫することもできます。海外の王室のお城や宮殿の見学とはちょっとニュアンスが違いますが、お時間のある方は是非足を運ばれてみて下さい。
日本橋
日本国道路元標がある日本橋。その昔徳川幕府が定めた五街道の起点を明治政府が踏襲したもので、その名の通り日本の道路の起点となるポイントを示したものです。そんな日本橋(橋の名前でもあり、地名でもあります)はまさに過去と未来をつなぐ“橋”のような存在かもしれません。
それを体現するのがまさにその日本橋。1911年に 完成 したアーチ形の橋は、国の重要文化財に指定 されている事でも分かるよう非常 に歴史ある橋ですが、その真上には高速道路が走っています。文化財として評価される美しい橋のある風景は、生活に欠かせない高速道路によってさえぎられてしまっている・・・何とも言えない複雑さですが、実はその趣ある街並みを取り戻そうと、高速道路の地下化が進められているんです!完成は2040年との事なので、もう少し待たないといけないですが・・・楽しみですよね。
日本の老舗デパート・高島屋と三越が軒を連ねるのも、ここ日本橋です。どちらも国の重要文化財に指定されているほど価値ある建築が印象的ですが、一歩中に入ると(当然ながら)時代を先取りする商品の数々。不思議な空間です。
日本橋には三井記念美術館や凧の博物館など、知的好奇心を満たしてくれる場も揃っています! そしてそんな日本橋の伝統や文化に敬意を表する形でつくられたのが、世界的に評価を受けているラグジュアリーホテル・マンダリンオリエンタル東京です。その土地にねざしたホテルを目指すという思いが込められた“Sence of Place”がビジョンであるマンダリンオリエンタルは、変わりゆく時代の中で、変わらない伝統を守り発展させていく日本橋を感じられる素晴らしいホテルです。宿泊以外でも、レストランやラウンジ・バーなど、そのおもてなしを体験できる場はたくさんありますので是非♪
銀座
江戸の時代から中心地として栄えてきた銀座。今も脈々と受け継がれる伝統や格式を重んじる街、時代に合わせて常に変化する街、世界有数の高坪単価の街などなど、とにかくいろいろな意味で世界的にも有名な街・銀座です!!
お買い物天国
銀座と言えばお買い物。その昔には“銀ブラ(銀座をブラブラするという意味だそうです)”という言葉もあったほど、長きに渡りお買い物大好きな人々を魅了してきたのがここ銀座です。老舗デパートから、高級ブランドの路面店。セレクトショップや日本ブランドの旗艦店などなど、まさにお買い物天国です!
2017年4月には銀座六丁目にGINZA Sixという複合商業施設もオープン。“最高に満たされた暮らし”というコンセプトのもと創られた施設は、いわゆるお買い物の場としてだけでなく、文化や芸術を愉しむ場としても魅力的です!
アート・建築の聖地
多彩な魅力を放つ銀座を表す言葉はたくさんあると思いますが、やはり【洗練さ】が一番的を得ているのではないでしょうか?多くの画廊やギャラリーが軒を連ね、伝統芸能である歌舞伎が身近な銀座はまさに芸術の聖地と言っても過言ではないと思います。芸術への造詣の深さが、洗練された街を創り出している。そして洗練された街だからこそ、更に芸術が発展する・・・これぞ銀座!
そしてそんな洗練された街を、より洗練させているのが多くの世界的に活躍する有名建築家によってデザインされた数々の建物です。様々な時代に建てられた個性的で魅力的な建物の数々。お気に入りの建物を探しながらの銀座散策。ある意味最高の贅沢かもしれません!
六本木
美術館や博物館、高級ブティックにミシュランスターレストラン。優雅なひとときを楽しめるのがここ六本木。でも同時にバーやクラブなど、ナイトライフエリアとしても有名ですよね。そんな真逆の魅力を併せ持つ街・六本木、奥が深いです。
優雅な六本木の象徴と言えば東京ミッドタウンではないでしょうか?高級ラグジュアリーホテルのザ・リッツ・カールトン東京が入る複合施設には衣類から家具、伝統工芸品から高級おもちゃまで、ウィンドウショッピングするだけでも楽しめる厳選されたお店が入っています。もちろんレストランのラインナップも抜群です!
もちろん六本木ヒルズもお忘れなく!多種多彩なレストランを有するグランドハイアット東京で優雅なひと時を過ごすもよし、ショッピングフロアでお買い物を楽しむもよし、森美術館で芸術に触れるもよし、東京シティービューから絶景を楽しむもよし・・・贅沢な悩みですね。
六本木には森美術館以外にも、国立新美術館や21_21 Design Sight、サントリー美術館などがあり、趣向やコンセプトの違う美術館を堪能することができます。
六本木は都内有数のダイニング・パラダイスでもあります!ミシュランスターレストランから、カジュアルなレストランまで、お好みやご予算に合わせて多くの選択肢を手にすることができる街です。バーやクラブに至っては数えきれないほど・・・くれぐれも二日酔いにはお気を付けください♪
青山&表参道
六本木からも近い青山&表参道エリア。流行発信地として常に注目されている、まさにおしゃれな東京のイメージそのままのエリアです!
明治神宮の参道の一つである表参道を中心に、商業施設やブティック、飲食店が軒を連ねています。近くに原宿や渋谷がある事にも起因しているのかもしれませんが、とにかく幅広い年齢層がいろいろな目的で足を運ぶエリアです。
青山エリアに足を延ばすと、ちょっと大人な街の雰囲気!お買い物せずとも、ゆっくり歩きながらその空気に触れるだけで素敵な人になったような気になれる・・・そんな魅力があるのが青山ですね。
そして表参道・青山にも有名建築家によってデザインされた建築物がたくさん!その多くがブティックや商業施設なので、気軽に中に 入ることができるのも、建築好きにとってはたまらないポイントです!お時間があれば根津美術館もお勧めです。世界的建築家・隈研吾設計の美術館で、都会の真ん中にあるとは思えない静謐さはさすがです!
渋谷
表参道から青山通りを抜けていくと渋谷です。ハチ公前のスクランブル交差点で人々が行き交う様子を写真や動画に収めようと大興奮する外国人観光客の方を 目にされたこともあるかと思います!日本人としては、お天気ニュースの背景というイメージのほうが強いのですが・・・
SHIBUYA 109にも象徴されるよう、渋谷はティーンエージャーのファッションの聖地としてのイメージが強いですが、東急ハンズやロフト、渋谷パルコなど、新しいライフスタイルを生み出す街として独自の成長を遂げてきたエリアでもあるんです。
そんな渋谷の最新スポットと言えばMIYASHITA PARK!ショッピングだけでなく、お散歩、スポーツ、夜遊びなど、いろいろなニーズを満たす新しいコンセプトの商業施設として注目を集めています。
原宿
表参道と背中合わせにあるのが原宿。その玄関口であるJR原宿駅は1924年に竣工した都内最古の木造駅舎だったのですが、2020年に新しい姿でお目見え。街の雰囲気も変わりました♪
原宿の象徴と言えば竹下通り。今や世界共通語として通じる“カワイイ”文化の発信地です。原宿駅から明治通りまでの約350mの、いわゆる商店街なのですが・・・平均年齢はせいぜい20歳前後ではないかと思われるほど、若い人たちが常に新しいものを求めて足を運ぶエリアです。
更に個性的なお店をチェックしたいという方は是非キャットストリートまで足を延ばしてみて下さい!最近では高級ブランドが限定コラボアイテムを発信するなど、世界中のトレンドセッターに注目されているエリアです。
青山・表参道・渋谷・原宿は、どうしてもショッピングの側面が注目されますが、実はこのエリア、緑が多いエリアでもあるんです!明治神宮や神宮外苑、代々木公園など、都会のど真ん中とは思えないほどリラックスできる場所がたくさんあります。散策したり、季節の移り変わりを楽しんだり・・・東京で楽しむ自然の美しさ。贅沢ですよね!
新宿
東京都庁はじめ、超高層ビルが立ち並ぶ新宿。都内有数のビジネスエリアでもあるんですが、他にもたくさんの顔がある街、それが新宿です。
まずは都庁45階の展望フロアで、新宿、そして東京の街を天空からチェックしてみましょう!
スカイツリーや東京タワー、そしてお天気がよければ富士山も見える展望フロア。ちなみに無料です♪
そしてショッピング!伊勢丹・京王・小田急・高島屋と、老舗デパートが揃い踏み。更に家電量販店や商業施設など、数多くのショッピングスポットが軒を連ねています。
多くの飲食店があることでも有名な新宿。夜の繁華街として有名な歌舞伎町があるのも、ここ新宿です。昭和の面影が残る思い出横丁やゴールデン街は外国人にも大人気!
もう少しおしゃれな新宿を・・・ということであれば、パークハイアット東京のニューヨークバーはいかがでしょうか?
ソフィア・コッポラ監督の映画“ロストイントランスレーション”の舞台にもなったホテルで、東京の夜景を独り占め。 Welcome to Tokyo!