【三沢】星野リゾート 青森屋 – 青森の文化に触れられる体験型宿泊施設

【三沢】星野リゾート 青森屋 – 青森の文化に触れられる体験型宿泊施設

東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、ユニバーサルスタジオジャパン・・・これらはそれぞれの世界観で作り上げられているテーマパーク。その世界観や雰囲気にどっぷりと浸かって、日常をひと時忘れることが出来る夢の国です。実は青森にも、日常を忘れられるテーマパークがあるんです。それが「星野リゾート 青森屋」。あれ?宿泊施設がテーマパークとはどういうことなのでしょう。

アクセス

「星野リゾート 青森屋」は三沢空港より車で15分、青い森鉄道・三沢駅から徒歩15分に位置しています。
宿泊者専用で、三沢空港・三沢駅から無料シャトルバスも運行しています(3日前までに要予約)。八戸駅までも無料シャトルバスを運行していましたが、残念ながら2021年9月末で運行終了となりました。

お部屋

宿泊したのは星野リゾート青森屋ではスタンダードの「あずまし(43-50sqm)」のお部屋。スタンダードルームながら、広々としたお部屋には大きなソファが備えられており、寛ぐには十分快適です。内装はパッと見ると特別おしゃれな点はなく、正直がっかり・・・だったのですが、よくよくお部屋を見ると八戸焼や八幡馬など青森の工芸品が設えられており、公式ホームページにある通り、どこか懐かしくなるような温かさを感じました。

お着き菓子は青森らしくリンゴを使ったお菓子、リンゴ味のラングドシャでした。私は和菓子が得意ではないので、洋菓子なのが嬉しかった〜。

青森をふんだんに感じられるこの施設では、ルームキーもリンゴの形でした。

緑色の湯呑みは青森県伝統工芸品に指定されている「八戸焼」。この緑色が八戸焼の特徴です。
八戸焼は創始年代や創始者は不明ですが、江戸時代の末期までは庶民に親しまれてきた焼き物です。明治時代に入るとだんだんと衰退していき、のちに完全に廃窯となってしまいました。文献などもほとんど残っていないことから昭和には幻の焼き物とも呼ばれていました。そんな八戸焼ですが、1975年に昭山窯渡辺陶房を開いた渡辺昭山さんによって試行錯誤の上、再興されました。

写真右側のコーヒーカップは「津軽金山焼」。
津軽半島中部の五所川原市にある津軽金山焼は良質な粘土と赤松を燃料に、高熱でじっくりと焼き上げて作られます。津軽金山焼の器に一晩お水を汲んでおくと、鉄分やカルシウムの多い水に変わり、まろやかで美味しくなるのだとか。心なしかコーヒーもまろやかに感じました。

またお部屋には作務衣(浴衣ではなかったです)やタオルなどが備えられています。大浴場に行く場合は、こちらを持参して行ってくださいね。かごバッグも準備されていたので、荷物を持って行くときにとても助かりました。

さあ、お部屋で一休みしたので、施設内を散策してみましょう。

施設

客室があるのは本館、東館、西館。下記マップの黄色の部分、本館と西館を繋ぐ場所は「じゃわめぐ広場」という青森の文化をギュギュッと詰め込んだようなエリアになっています。「じゃわめぐ」は津軽弁で「心踊る」という意味で、その名の通り、ウキウキと楽しくなる場所です。

©️ 星野リゾート青森屋

一歩中に入ると、お祭りの夜のような空間が出迎えてくれます。色々な模様が施された提灯が照らされ、青森の祭りを代表する存在のねぶたが展示され、出店のようなものも設置され、急に異世界に迷い込んだような感覚に襲われます。赤と白の提灯の効果も相まって、なんだかスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」の千尋の気持ちが分かるような・・・それは大げさですが、「非日常」を感じたのでした。

じゃわめぐ広場には青森県の特産品を購入できるおみやげ屋さん、りんごジュースの出る蛇口、日本酒の出る蛇口、青森の美味しい地酒を飲める「ヨッテマレ酒場」、じゃわめぐ屋台などがあります。

大浴場もじゃわめぐ広場内です。大浴場には「浮湯」という露天風呂があるのですが、浴槽が大きな池にせり出しているので水に浮かんでいるようです。池に浮かんだ美しいたくさんの浮き玉と、その先に見える自然を感じながら入るお風呂は気持ちいいですよ。もし浴衣が着たければ、浮湯入り口横で浴衣をレンタルすることも可能です(有料)。部屋には備え付けられていませんでしたが、子供用の作務衣も準備がありました。

▲ ねぶた
▲ りんごジュースが出る蛇口
▲ 日本酒が出る蛇口
▲ おみやげ屋さん「じゃわめぐ売店」
▲ 「浮湯」入り口

また、じゃわめぐ広場から2階に上がったところにある「みちのく祭りや」では、青森県内のお祭りを一度に楽しめる「青森四大祭りのショー」を開催していました。青森ねぶた祭、八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)、五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)、弘前ねぷたまつりを楽しむことができるこの催し、楽しみにしていたのですが・・・娘が三味線や和太鼓の音に驚いて「もう出たい」と泣き出した為、すぐさま退散。無念。

私が訪れた時は、「青森四大祭りのショー」観覧希望の場合は事前にじゃわめぐ広場で整理券をゲットしなければなりませんでした。整理券には集合時間が記載されているので、集合時間にじゃわめぐ広場で待機し、入場者が揃うとスタッフが誘導してくれます。会場内の座席は自由だったので、空いている場所で好きな場所に着席する形です。ちなみに、この様子は囲炉裏ラウンジのモニターに中継されるので、のんびりコーヒーを飲みながら観覧もできます。(囲炉裏ラウンジには無料のコーヒーマシンがありました。)

ここまでが、宿泊棟のご紹介でしたが、青森屋で楽しめるのはこれだけではありません。下の地図の通り、約22万坪と広大な公園があるのです。立ち寄れる場所もたくさんあり、ポニーのお家や無料の足湯、馬車に乗れたりと楽しみ方はたくさん!

©️ 星野リゾート青森屋

お食事

星野リゾート青森屋にはいくつかレストランがあるのですが、私が食事を頂いたのはビュッフェレストランの「のれそれ食堂」です。座席は半個室のように仕切られているので、安心して、のびのびと食事を取ることができます。サラダやスープなどビュッフェでよく見かけるメニューの他、青森の郷土料理でお味噌汁の中におせんべいを入れる「せんべい汁」なども準備されていました。

▲ ビュッフェエリア

その他、目の前で作ってくれるメニューも!鮪の漬けまんま、天麩羅、帆立の網焼き、ステーキの鉄板焼きなど、美味しくってこればっかり何度も取りに行きました。

▲ 鮪の漬けまんま
▲ ステーキの鉄板焼き with りんごソース
▲ 天麩羅
▲ お刺身

「今日はたくさん食べたからあんまりお腹空いてないなあ」なんて言いながら、美味しくてついつい何度もお代わり。心もお腹も満足です♪ 翌日、朝食も同じく「のれそれ食堂」で。りんごカレーや帆立ラーメンなど、こちらも朝からハッピーなメニューでした。

青森の工芸品、青森グルメ、青森のお祭り、青森の文化、青森の名産品をふんだんに紹介してくれる「星野リゾート青森屋」、ここが青森県のテーマパークである理由が伝わったのではないでしょうか。限られた時間で青森のことをより知りたい方は、是非訪れてみてはいかがでしょう。

星野リゾート 青森屋

住所青森県三沢市字古間木山56
電話番号0570-073-022
ウェブサイトhttps://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/