【名古屋】あつた蓬莱軒 本店 – 名古屋めし・ひつまぶし発祥の店

【名古屋】あつた蓬莱軒 本店 – 名古屋めし・ひつまぶし発祥の店

味噌カツ、手羽先、ひつまぶし、天むす、きしめん、味噌煮込みうどん・・・名古屋出身ではなくても、“名古屋めし”と聞けば、スラスラと料理名が出て来る方も多いのではないでしょうか。そう、名古屋は独自の食文化が発達したグルメの街!数多くある名古屋めしの中で、今回は「ひつまぶし」を頂いてきました。

ひつまぶし

ひつまぶしとは、蒲焼きにしたウナギを切り分けて、お櫃などに入ったご飯の上に乗せた、愛知県名古屋市の郷土料理。お櫃からお茶碗に取り分けて食べるのが一般的なスタイル。そのまま鰻めしとしても楽しめますが、薬味などが付いてくるため、自分の好みに合わせて味を変化させて楽しめるのが特徴です。

ひつまぶしの名前の由来はお「櫃(ひつ」のご飯にウナギの蒲焼きを乗せる「まぶす」事からきています。今回はひつまぶしの発祥店「あつた蓬莱軒 本店」に伺いました。実は「ひつまぶし」は「あつた蓬莱軒」の登録商標なんです。

あつた蓬莱軒 本店

地下鉄名城線伝馬町駅から徒歩10分弱の所にある「あつた蓬莱軒」の本店。アプローチから、140年の歴史を誇る老舗ならではの佇まいを感じます。

あつた蓬莱軒のひつまぶしの始まり

明治6年(1873年)に料亭として創業したあつた蓬莱軒は、当時、蒲焼き(鰻)とかしわ(鶏)が名物でした。
また、出前が多く、出前持が出前を下げる際に、しばしば空の丼を割ってしまうので、困ってしまい、割れない木の器を考案し、大きなお櫃に数名分の鰻丼を入れて出前するようになりました。
そうすると、上に乗っている鰻ばかりが先になくなり、ご飯が余ってしまうので、鰻を細かく切ってご飯に混ぜて提供した所、これが好評となり、会席料理のお食事にも提供することとなったのです。

お店に到着すると、2階の座敷のお部屋に案内されました。私たちが到着したのは17時過ぎ、と夕食には早めの時刻にも関わらず、すでにお店には沢山のお客様がいらっしゃいました(オープンは16時30分)。客層は様々で、小さな子供連れの家族、大学生くらいのグループ、落ち着いた大人のグループ(家族)、カップル、といかに万人に愛されているお店なのかが伝わってきます。

頂くのはもちろん「ひつまぶし」。注文してしばらく待つと、こちらがやってきました。

開けてみまーす。じゃーん。

あつた蓬莱軒の「ひつまぶしの食べ方」によると、まずはしゃもじで四等分(十字)に切り込みを入れて分けます。そして、最初の一杯は何もつけずにそのまま食べるらしい。
うん、ウナギが柔らかくてとても美味しい。なんと、蒲焼きのタレは創業以来140年以上も継ぎ足して作られている秘伝のタレは言うまでもなく絶品です。

▲ 一杯目:そのまま

二杯目は薬味(ねぎ、わさび、海苔)を乗せていただきます。
一杯目とはまた違った美味しさ!個人的にはわさびがすごく良いアクセントになっていて好みの味です。

▲ 二杯目:薬味を乗せて

三杯目は薬味+お出汁をかけてお茶漬けに。薬味、もっと乗せたほうが美味しそう、とワサビも多めに乗せてみました。
なるほど、お茶漬けも良い!けど、個人的にはもっと味がガツンと来る薬味だけの方が好みだなあ。

▲ 三杯目:お茶漬けにして

最後の一杯(四杯目)はこれまで食べた中からお好みの食べ方で・・・とのことだったので、私は二杯目に食べた“薬味のせ”にしました。ご飯の量も多くてすでにお腹いっぱいだったけど、それでもやっぱり美味しい。一緒に頂いたお吸い物や漬物も美味でした。

お店を出た時にはすっかり日が暮れていました。暗いなか佇むお店も素敵です。

あつた蓬莱軒のひつまぶしは、この本店の他、熱田神宮近くの「神宮店」、名古屋の繁華街・栄にある松坂屋デパート内の「松坂屋店」でもいただけるので、名古屋を訪れた時は是非召し上がってみてください。

あつた蓬莱軒 本店

住所愛知県名古屋市熱田区神戸町503
電話番号052-671-8686
営業時間【ランチ】11:30 – 14:00(L.O)
【ディナー】16:30 – 20:30(L.O)
定休日
毎週水曜日
第2、第4木曜日(祝日は営業)
席数180席
駐車場40台
ウェブサイトhttps://www.houraiken.com/honten/