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【芝公園】ザ・プリンス パークタワー東京 – 東京タワーを堪能できる特等席がそこにはある

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東京タワーの眼下に広がる芝公園は1873年に上野、浅草、深川、飛鳥山と共に日本初の公園に指定されました。園内には約1,700年前に築造されたとされる芝丸山古墳(現存する中では都内最大級の前方後円墳)から徳川家康を祀る芝東照宮など日本の歴史を凝縮しています。

元々は増上寺境内の一部も公園となっていて現在の3倍以上の広さがありましたが、戦後の政教分離の考えから宗教色のない都立公園として独立し、芝公園と増上寺の敷地が分けられました。そういった歴史から現在の芝公園は増上寺の周りを取り囲む環状となっています。

芝公園は都会とは思えないほど緑が豊かで、春には桜、秋には紅葉も楽しむことが出来ます。東京タワーと季節の美しい風景を同時に楽しめる極上のスポット、それが芝公園なのです。

そんな芝公園の広大な緑の一画に建っているのが「ザ・プリンス パークタワー東京」。公園内というロケーションのため周囲には建物がなく、余すことなく東京タワーを堪能できる特等席と言えるでしょう。

お部屋

総客室数は603室、33階からなるこちらのホテルではスタンダードな客室からスイートルームまで5つのフロアカテゴリが用意されています。同じ大きさの客室でもフロアカテゴリによって異なる雰囲気を持つので、お好みや目的に合わせて利用できるのがポイントです。

客室はエレベーターホールのある中心部分が吹き抜けとなっていて、それを取り囲むようにトライアングル型で配置されています。東京タワーがすぐ近くに望める客室もあれば、東京らしいビル群の夜景やレインボーブリッジが望める客室も。私のおすすめはもちろん東京タワー側ですが、別方向でも十分素敵ですよ。

パークツインルーム(28.7平米)

今回はパークフロア(3-18階)・エントリーカテゴリの「パークツインルーム(東京タワー側)」に宿泊しました。エントリーカテゴリながらお部屋の広さは28.7平米とゆったりと過ごすことのできる客室です。ベッドタイプは名前の通りツイン。ベッドサイドテーブルが間に設置されているのでベッド同士をくっつけることはできないタイプです。

ティールグリーンをアクセントにした明るくて心落ち着くお部屋です。正直な感想を言うとドアベルやスイッチ・コンセントなどは少し古さを感じ、第一印象はむむむ?と思うところもなくはなかったのですが、お部屋の居心地の良さがこのような些細な点は忘れさせてくれました。

周りに高い建物がないのでどの方角でも開けた景色を楽しめるのですが、このホテルの魅力を最大限発揮するのは何といっても東京タワーの眺望。ベッドに寝転がってもこの景色を楽しめるのは控えめに言って最高!あいにくの曇り空でしたが東京タワーはハッキリと見えました。これだけ近いと土砂降りの雨の時でさえ東京タワーは楽しめそうです。

普段は遮光カーテンを使って真っ暗な部屋で寝るのが好きなのですが、今回ばかりは敢えてカーテンを開けて…。レースカーテン越しに見えるTHE TOKYOな夜景にうっとりとしながら過ごす贅沢な時間でした。

さて、こちらのお部屋タイプ以外にもいくつか見せていただいたのでご紹介します。

コーナーキングルーム(34.4平米)

パークフロア(3‐18階)のコーナー部分に配置されている客室です。コーナー部分のため2方向に広がる窓からは開放的な風景を楽しむことが出来ます。ビューバスとなっているので東京の夜景とともに入浴を楽しみたい!

パノラミックツインルーム(38.0平米)

19‐28階にはパノラミックフロアというフロアカテゴリが設置されています。これ以上のフロアカテゴリには専用のエレベーターでしかアクセスできないシステムです。2017年6月にリニューアルされていて水回りやベッドサイドもとてもモダンな印象を受けました。

さて、パノラミックフロアのスタンダードカテゴリであるこのタイプはツインルームの他、キングベッドタイプも準備されています。パークフロア同様、所々にティールグリーンを使用していて都心にいながらまるでリゾートホテルにいるかの様なインテリアです。ベッドが窓側に向いているのでベッドにいながらも風景を楽しむことができるのは嬉しいですね。

パノラミックジュニアスイートルーム(50.1平米)

一歩入ると東京のパノラマが広がるワンベッドルームスイート。大きな窓が特徴的な客室です。ツインの客室を見せていただきましたが、キングベッドのお部屋もあります。

プレミアムキングルーム(38.0平米)

29-31階に位置するのがプレミアムクラブフロア。プレミアムクラブフロアと32階のロイヤルフロアに滞在する場合はプレミアムクラブラウンジでのチェックイン・アウト等、ワンランク上のサービスでより快適に過ごせるフロアです。

2016年10月にリニューアルされた客室はリビングに洗面所を取り入れたモダンな造りです。落ち着きのある色調で統一されていてなんだかほっこりと優しい気持ちになれるお部屋だと思いました。こちらのタイプはバルコニーがついている客室もあるんですよ。

朝食

朝食は洋食・和食からお好きな方をチョイスできます。洋食の場合は33階のPanorama33「スカイバンケット」でビュッフェ形式の朝食となります。会場一面に広がる窓からはダイナミックな東京タワーを望め、東京にいることを再認識させてくれる時間となります。また窓から見下ろすと増上寺の全景や、遠くには東京スカイツリーも見られますよ。この素晴らしい朝食会場があるので、客室が東京タワー側ではない場合でも"東京タワーの一番近く"のホテルを存分に堪能できます。

ビュッフェメニューはジャンルにとらわれず和洋中様々なお料理の提供のほか、各料理のプレートにはアレルギー食材、ヴィーガン対応、ハラル対応について表記されていて、みんなが安心して食事を楽しめるよう配慮されていることに感心しました。

画像参照:ザ・プリンス パークタワー東京オフィシャルサイト

和朝食が希望の場合は1階にある日本料理「芝桜」にて和朝食御膳を召し上がることが可能です。落ち着いた和の空間でゆったりと朝食を取るのも良いですね。

これらのレストランでの朝食に加え、インルームダイニングでもアメリカンブレックファスト/コンチネンタルブレックファスト/和朝食御膳を頼むこともできます。レストランでの朝食は午前7時からですが、インルームダイニングの場合、洋食であれば午前6時から提供可能なのでゴルフで出発の早い日には助かりますね(前日の午後11時までに予約が必要です)。

プレミアムクラブラウンジ

前述のとおり、プレミアムクラブフロアとロイヤルフロアにご宿泊のお客様は33階にあるプレミアムクラブラウンジの利用が可能です。ご覧の通りどの席に座っても外の景色がよく見えるレイアウトにはなっているのですが、私のおすすめは入って左奥の角の席。2面の窓からパノラマ東京の景色を独り占めできる席です。カクテルタイム(午後5時~7時)には移り変わる夕景を眺めながらゆったりと過ごす贅沢はいかがですか?

ラウンジの営業時間中はアルコールを含むドリンクや軽食は常に提供されているのですが、カクテルタイムになるとアルコールの種類も増えるほか、ホットミールの提供もありますよ。

館内施設

プリンス芝公園

芝公園内の中にあるザ・プリンス パークタワー東京ですが、ホテル敷地内には「プリンス芝公園」があります(ややこしいですね)。ホテルから桜やバラが植えられた遊歩道を歩くと芝生の広場が広がっていて、もちろん、東京タワーもばっちり見られる絶好のフォトスポットです。こちらはホテル宿泊客以外も利用できます。夕方はこの景色を堪能しようとたくさんの若者が芝生でのんびり過ごしている姿がありましたが、朝は人が少なく芝生の真ん中に寝そべって絶景を独り占めできちゃうかもしれません。

レストラン・バー

ザ・プリンス パークタワー東京内には7つのレストラン(洋食・和食・中華・鉄板焼き)、3つのバーやカフェラウンジ、ペストリーショップ、ベーカリーショップとたくさんのオプションが準備されています。和食でも懐石料理、寿司、天ぷら、焼き鳥と種類は豊富で何連泊しても飽きさせないラインナップが魅力です。

その他

コンビニエンスストア「ローソン」もあるのでちょっとした買い物が敷地内で完結するのは嬉しいですね(営業時間は7:00-23:00)。また、ご家族やご友人同士で楽しめるボウリングサロンや、周辺周遊におすすめの電動トゥクトゥクレンタルサービスなどもありますよ。

アクセス・ホテル周辺

アクセス

電車の場合、最寄り駅は 都営地下鉄大江戸線「赤羽橋」です。赤羽橋口からホテル南エントランスまで徒歩約2分程度。また、都営三田線「芝公園」A4出口からも徒歩3分程度です。

JR・東京モノレール「浜松町」駅近くからは無料のシャトルバスも運行していますよ。

ホテル周辺について

ホテル内にレストランオプションはたくさんあるものの、ホテル外で夕食を取りたい場合はどうかと思われる方もいらっしゃるかもしれません(私もその一人でした)。ホテルは芝公園の中にあって、都会にいながら緑を感じられるエリアにあります。東京のシンボル・東京タワーや浄土宗の大本山で徳川家の菩提寺でもある増上寺には気分が向けばすぐに訪れられるほど近くにあります。

が、確かにホテル周辺にはレストランが少ないんですよね。だけどご心配なく。夕食時には南エントランスにタクシーが数台待機している上、もう少し足を伸ばせばたくさん見つかりますよ。赤羽橋の交差点を慶應義塾大学方面に歩けばチョイスも豊富です。私は翌日ホテルから麻布台ヒルズまで歩いてみましたが、20分はかからない程度で到着しました。タクシーに乗れば5‐6分程度で行けるので話題の麻布台ヒルズでディナーも良い選択肢だと思いますよ。

いかがでしたか?一歩外に出れば繁華街という滞在も便利で魅力的ですが、今回はこの立地だからこそ楽しめる都会の中のオアシス的なホテル「ザ・プリンス パークタワー東京」をご紹介しました。是非あなたの旅の参考になれば嬉しいです。

ザ・プリンス パークタワー東京

住所東京都港区芝公園4-8-1
電話番号03-5400-1111
ウェブサイトhttps://www.princehotels.co.jp/parktower/