ここは本当に高層ビルが立ち並ぶ東京なの?と疑いたくなる程、下町情緒に溢れているのが根津・谷中エリア。懐かしい街並みが残るこのエリアに、現代アート好きが足繁く訪れる小さなギャラリーがあります。
SCAI THE BATHHOUSE
JR日暮里駅もしくは東京メトロ根津駅から徒歩10分〜15分ほどの場所にある現代アートギャラリー。1993年のオープン以来、国内外の新進気鋭のアーティストの他、既に世界で大きく評価されているアーティスト(李禹煥、森万里子、宮島達男など)の作品も展示してきました。
約200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」を改装した建物はこのエリアの中でも一際目を引きます。瓦屋根に煙突と、外観はとても風情がある佇まいですが、一歩中に入るとモルタルの床に白い壁のホワイトキューブが広がり、天井からは柔らかな自然光が差し込みます。
小さなギャラリーなので展示数は多くはないですが、見ごたえ抜群、これだけの為にでも来てよかったと思わせてくれるギャラリー。企画展のみの開催で、時期によっては営業していないこともあります。その為、訪問を考えている方は来日前に公式ウェブサイトで展示スケジュールのチェックをしてみてください。
コロナウィルスの影響もあり、2020年に訪れた2つの展示では入場制限がありました。2016年のリオデジャネイロオリンピックの公式文化プログラムにも選ばれた森万里子の展示「Central」は予約必須、LEDデジタルカウンターで命の輝きと「生と死」の循環を連想させるインスタレーションが世界的に評価される宮島達男の展示「Uncertain」は予約は不要だったものの、一度に入れるのは数組のみと入場制限をして鑑賞しました。と、いうことで実際に訪れる場合には予約の要不要を確認したり、時間に余裕を持った訪問を推奨します。
今回は根津谷中エリアの懐かしい街並みの中でも一際目を引く「SCAI THE BATHHOUSE」をご紹介しました。下町散歩に、現代アート鑑賞というスパイスを加えてみてはいかがですか?
SCAI THE BATHHOUSE
住所 | 東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡 |
電話番号 | 03-3821-1144 |
開廊時間 | 12:00-18:00 |
休廊日 | 日曜日・月曜日・祝日 ※ 展示替えの間は休廊 |
ウェブサイト | https://www.scaithebathhouse.com/ja/ |