「あぁ、寝坊した。遅刻しちゃうかも。」「土砂降りで外出するのが億劫だなあ。」なんて、怠け者の私はよく思ってしまうのですが、理由はともかく、「こんな時、ドラえもんがいたらなあ。」と思ったことがあるのは私だけではないはず。いや、日本人なら一度は考えたことありますよね?でも、ドラえもんはそんなに都合よく現れてくれません。それなら自分で自分で会いに行けば良いのです!と、いうことで川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」に行ってきました。
アクセス
「藤子・F・不二雄ミュージアム」には駐車場がないので、公共交通機関で訪れるのが基本的。周辺にコインパーキングもありますが、駐車場が空いていない可能性もあるので公共交通機関利用の方がベターです。周辺駐車場の駐車料金も確認しましたが、そんなにリーズナブルではなく・・・私の滞在時間だと入館料よりも駐車料金の方が遥かに高くなってしまう計算でした。
小田急線の登戸駅からミュージアム直行バスが運行しているので、それを利用するのが良いでしょう。バスは約10分間隔で運行していて、乗車時間約9分でミュージアム前のバス停に到着します。ちなみに登戸駅までは新宿駅から小田急線で約20分程度で到着します。
ミュージアムのバス停の壁に目をやると・・・いろんな表情をしたドラえもんの目があるではないですか!入館前から気持ちを盛り上げられますね。
1階
1階にはエントランス、展示室、藤子・F・不二雄先生のヒストリーロード、先生の部屋、ミュージアムショップが設けられています。エントランスや、館内案内のピクトグラムなどもキャラクターが使用されていてとても可愛く、見つけるのが楽しくなるものなのでご紹介したいところですが、残念ながら写真撮影禁止。気になる方は実際に行ってみてくださいね♪
1階の展示の中で私が特に面白いと思ったのが、漫画の作成方法を説明してくれるコーナー。画面を覗き込むと、ドラえもんやのび太が出てきてくれて、実演をしながらどうやって漫画が完成するのかを順に教えてくれるのです。コマ割り、ベタの塗り方、トーンの貼り方など、聞いたことはあるけど実際どうやっているのか分からない!なんてことが分かりやすく、そして可愛く表現されていて見入ってしまいました。展示は基本的に日本語のみで説明されているため、外国の方や小さな子どもには理解しづらい部分もあるのですが、このコーナーはアニメーションで説明してくれるので誰でも楽しめるコンテンツです。
2階
2階は、展示室、どうぶつたちの部屋(藤子先生の描いた動物が立体作品になっています)、先生のにちようび(プライベートの先生を知れる)、休憩コーナー、きこりの泉、みんなのひろば、などなど盛りだくさん。
きこりの泉
童話「金の斧」をモチーフにしたドラえもんのお話、ご存知ですか?
「金の斧」とは、きこりが斧を川の中に落としてしまったところ、女神が川から現れて「あなたが落としたのはこの金の斧ですか?」と尋ねます。きこりが正直に「違う」と答えると、女神は次に銀の斧を持ってきて同じように尋ねます。きこりがまた正直に「違う」と答えると、その正直さに感心した女神は3本の斧すべてをきこりに与えたというお話。
ドラえもんのお話では、ジャイアンが誤って川に落ちてしまいます。すると、女神が綺麗なジャイアンを連れてくるのです。慌てたのび太たちは「違う違う!」と否定すると、女神は綺麗なジャイアンを残していくというもの。
その綺麗なジャイアンに出会えるのがこの井戸。レバーをあげると・・・
ブクブクブク・・・と音を立てながら綺麗なジャイアンが現れるのです!
また、きこりの泉左手側の森をよく見てみると・・・何がいるでしょうか?実際に行って確認して見てください。
みんなのひろば
みんなのひろばにはアニメで何度も何度も見ている「のび太の家」の1/5サイズの模型。部屋ごとには見たことはあるものの、こんな間取りになっていたのね。専用タブレットを使うと家の中のあれこれを覗くこともできるんです♪
藤子・F・不二雄キャラクターのガチャガチャ!こちらはミュージアム限定です。藤子・F・不二雄作品はドラえもんしか知らないうちの娘が「やりたい!」と言ったので、他のキャラクターが出て機嫌を損ねたらどうしよう・・・と思いながらも1回チャレンジ。結果はパーマンで、どうフォローしようか考えていた私なのですが、さすがは藤子先生!初見でも親しみのあるキャラクターを作られているので、娘も知らないキャラクターながらご満悦なのでした。
でも、漫画を描くためのペンを持ち、藤子先生のトレードマークのベレー帽を被ったドラえもんがやっぱり可愛い!また行く機会があったらドラえもん狙いでまたガチャガチャを回してしまうことでしょう。
また、ここでは、オリジナルのスタンプを作ることが出来ます。私も記念に一つ作ってみました!
ドラえもんやコロ助、パーマンなどイラストを入れたり、好きなフレームを選んで好きにレイアウトをしたり、文字を入れたりします。
娘監修のもと完成したのがこちら!ドラえもんとのび太のフレームにドラミちゃんスタンプを足して、「よくできました」と文字を入れてみました。
Fシアター
みんなのひろばの奥にあるのがFシアター。オリジナルショートムービーを20分ごとに上映しています。観覧希望の方は、みんなのひろばに記載してある時間に近くに集まれば見られますよ。その時、入場した時にもらった券が必要になるので、無くさないように注意!
まんがコーナー
ドラえもんの漫画を読むことができるこちらのスペースには、子供達に大人気!所狭しと座って、ドラえもんの漫画を読んだり、棚の上を歩いて遊んだり、自由に過ごしていました。
キッズスペース
未就学児がいる場合に助かるのがこのキッズスペース。ドラえもんの道具をかたどった遊具(ガリバートンネルは認識しました!)が設置してあり、展示に疲れた子供の息抜きをするには絶好の場所。おそらくコロナ対策で遊具やおもちゃなど撤去されているものもあったのだとは思いますが、その分広々としていてのびのび遊べました。
1階、2階の展示室ともに藤子・F・不二雄先生や、個々の作品についてなどとっても見応えのあるものなのですが、やっぱり子供はじっくりと付き合ってくれません。そこで、子供がキッズスペースで遊んでいる間、夫と交代して展示を堪能しました。
3階
ミュージアムカフェ&ギフトコーナー藤子屋
写真左側の切妻屋根の建物が「ギフトコーナー藤子屋」。ドラえもんが大好きな「どら焼き」や「アンキパンラスク」が購入できます。ミュージアム館内、タケコプターを頭につけている方が多くって、これはどこで買えるんだろう??と思っていたのですが、それもどうやらここで買えるみたい。
四角い屋根の建物部分が「ミュージアムカフェ」。作品にちなんだオリジナルメニューが楽しめるので、ここでランチ出来たらなあ、なんて思っていたのですが、順番待ちの多いこと!時間も遅くなりそうだったので断念しました。カフェで飲食を希望される方は、まずここに来て予約をしてからゆっくり散策すると良いかもしれません。
はらっぱ
2階のまんがコーナー脇を通って屋外に出ると、螺旋階段があるのですが、そこを登るといろんなキャラクターに出会えるはらっぱに到着です。大人も子供も「あのキャラクターだ!」とテンションが上がる場所。次は誰が出てくるんだろう?とワクワクしながら散策をします。
これまでの展示で、どのようにキャラクターが誕生したのか、どういうストーリーなのかを知ることが出来たため、幼い頃から知っているキャラクターですが、さらに親近感を覚え、見つける度に嬉しい気持ちになりました。最後に訪れるミュージアムショップも目移りするくらい楽しいですよ♪
ちょっと都心部から離れていますが、交通の不便さなどどうでも良くなるくらい来訪後の満足感は高かったです。皆さんも是非訪れてみてください!
そして、さらに藤子・F・不二雄先生の歴史を辿りたい方は、東京都豊島区にある「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」もおすすめです。日本漫画界の巨匠・手塚治虫をはじめ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など錚々たるメンバーが暮らしていたアパートを再現したミュージアムは漫画ファン必訪の地です。
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
住所 | 神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番 |
電話番号 | 0570-055-245(お問い合わせダイアル) |
開館時間 | 10:00-18:00 |
休館日 | 毎週火曜日、年末年始 |
入館料 | 【大人】1,000円 【高校・中学生】700円 【子供(4才~小学生)】500円 |
チケット購入方法 | 日時完全指定の予約制 チケットはローソンのみで購入可能(https://l-tike.com/fujiko-m/) |
ウェブサイト | http://fujiko-museum.com/ |