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【那須】N’s Yard – 未発表作品が見られる!?奈良美智ファンには堪らないスポット

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那須連山の麓に佇む奈良美智さんの個人美術館にお邪魔してきました(2020年6月)。美術館は森の中にあるので自然と調和しており、小鳥のさえずりを聞きながら奈良美智ワールドに入れる贅沢なひと時でした。

奈良美智さんは、1959年、青森県生まれの画家・彫刻家・ドローイング作家です。日本国内だけではなく、世界でも評価を得ており、彼の作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ、世界中に所蔵されている。2010年には米文化に貢献した外国出身者をたたえるニューヨーク国際センター賞を受賞。一度見ると忘れがたい目を大きく見開いた子どもや犬をモチーフとすることが多く、それが彼のトレードマークとなっています。

「N’s Yard」は、2018年にオープンした奈良美智の未発表作品やコレクション作品を展示している個人美術館。『作品をより身近にご覧いただける場所を日本国内に設けたい』という奈良美智の思いからオープンすることとなりました。厳選した素材を使用した軽食、飲み物、デザートを提供するカフェと、オリジナルグッズを販売するショップも併設しています。


さあ、到着しました!格好いい門構えですよね。建物から那須愛に溢れていて、この門はもちろん、美術館自体も那須近郊で採掘された芦野石をふんだんに使っているんです。

芦野石の塀の先には野草のランドスケープが広がっていて、四季とともに変わりゆく植生や屋外作品を歩きながら鑑賞できる外構作りがされています。

美術館内装には敷地内で採れたヒノキや大谷石など那須の素材を多く取り入れています。大谷石といえば、世界を代表する近代建築家、フランク・ロイド・ライトが日本での建築によく取り入れていた素材ですね。

植物の柔らかなイメージと、芦野石の重厚なイメージのコントラストがとても素敵で入館前から気持ちの良くなるアプローチでした。森の中に佇んでいる為、小鳥のさえずりも沢山聞こえ、普段東京で慌ただしく過ごしている私には癒しのひと時。  

展示室に入ると、まず奈良美智のレコードコレクションがずらーっと展示されていました。「あ~、きっとアトリエでもレコードをかけながら作品作りをしているんだろうなあ。音楽からインスピレーションを受けたりしているのかなあ。」そんな想像力が掻き立てられます。

ちなみに、いくつかの箇所を除いては館内写真撮影可能です。(動画は禁止)  

中には段ボールに描かれた作品もありました。アトリエでかきなぐったものを展示してくれているのかな、なんて思ったり。私は熱烈なファンというわけではないのですが、内側を見せてもらっているようで嬉しくなりました。  

『山少女』かわいい。那須の土地で工作したものもずらーっと。  

庭にも作品がありますよ。入館料を払ってから見に行ってくださいね。 歩道を歩いて庭散策にしゅっぱーつ。  

「Miss Forest / 森の子」

青森県立美術館の「八角堂」に展示されているものと同型・同素材だけど、こちらは1メートルほど低い作品になっています。

最後の最後まで奈良さん♪ 東京から離れた場所にありますが、奈良美智ファンなら遠くからでも訪れる価値ありです。ちなみに、以前紹介した「藤城清治美術館」は車で20分ほど離れたところにあるので、是非どちらも訪れて見てください。

[related id=23 label=藤城清治美術館についてはこちら]

基本的には年に1回のペースで展示内容が変わるのですが、限定的に完成したばかりの作品が飾られることもあるのだとか!そんな場面に遭遇したら・・・感動ですね!!

N’s Yard

住所栃木県那須塩原市青木28-3
電話番号0287-73-5711
開館時間10:00 – 17:00(最終入館 16:30)
休館日火曜日・水曜日
12月中旬 – 翌年3月中旬
入館料【大人・大学生】1,500円
【高校生】1,000円
【中学生・小学生】500円
【小学生未満】無料
※ クレジットカード利用不可
ウェブサイトhttps://www.nsyard.com/