世界的建築家・隈研吾が設計した富山市にある複合施設【TOYAMAキラリ】には【富山市ガラス美術館】も入っています。今回はガラス美術館について紹介させてください。
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以前紹介した【TOYAMAキラリ】の記事は【富山市立図書館】を中心とした内容でしたが、その図書館と同じ建物内に入っています。
「ガラスの街とやま」の集大成
富山市ガラス美術館は「ガラスの街とやま」をかねてより目指したまちづくりの集大成として2015年8月に開館しました。
富山は薬売りが有名で製薬産業の歴史を持つ富山市は明治以降、薬のガラスびん工場が相次ぎ操業したそうで、薬びんからガラスへ発展したそうです。
常設展として、富山市所蔵の現代ガラス美術作品を展示するコレクション展をはじめ、展示室壁面や図書館内に富山ゆかりの作家の作品を展示する「グラス・アート・パサージュ」があります。
常設されているのは、4階の「コレクション展」と6階の「グラス・アート・ガーデン」ですが、随時企画展も催されているので見応え十分。
現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリ
6階の「グラス・アート・ガーデン」に何の考えもなく行ったのですが、これが素晴らしかった。最上階の6階には現代ガラス美術の巨匠と呼ばれるデイル・チフーリの作品が展示されています。デイル・チフーリ、恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、これが巨匠の技か、と息を飲む作品ばかりでした。
富山県産の木材が使用されている、葦を表した綺麗なブルーの作品の「Reed」はインパクト抜群。
海の生き物や天使を連想させる形が天井一面に敷き詰められている「Toyama Persian Ceiling」は、一つ一つの作品が美しいのはもちろん、天井からガラス作品を経て溢れる光がとてもカラフルで美しかったです。
「Toyama Float Boat」は富山の漁で使用されていた笹舟に117個ものフロート(浮球)が載せられています。このフロートが日本の夏祭りでよく見かけるヨーヨーすくいを彷彿させて懐かしい気持ちになりました。床に映る景色がまた綺麗。
これが200円で見られるのはお得!!写真もたくさんとったので、その美しい作品をどーんと紹介したいのですが、残念ながらインターネット上にあげるのはNGなので、是非実物を見に来てください。
デイル・チフーリ
1941年、ワシントン州タコマ生まれ。ワシントン大学にてインテリア・デザインを勉強中にガラスと出会う。大学卒業後、1965年にウィスコンシン大学に入学し、米国初のガラス・アート・プログラムで学ぶ。
チフーリが製作した作品は広く知られており、その中には1970年代の「シリンダー」、「バスケット」、1980年代の「シーフォーム」、「マキア」、「ヴェネチアン」、「ペルシャン」、1990年代の「ニイジマ・フロート」、「シャンデリア」、2000年代の「フィオリ」などがある。
富山市ガラス美術館
住所 | 富山県富山市西町5-1 |
TEL | 076-461-3100 |
開館時間 | 9:30 – 18:00(金曜日・土曜日は20:00まで) |
休館日 | 第1、第3水曜日 / 年末年始 |
入場料 | <常設展> 【大人・大学生】200円 【高校生以下】無料 ※ 企画展は企画展ごとに観覧料が異なります。 |
ウェブサイト | https://toyama-glass-art-museum.jp/en/ |