それでは主なホールを見て行きましょう。
1番ホール(368ヤード、パー4)はクラブハウスの左手にあるドライビングレンジの隣です。フェアウェイも広くて伸び伸びと打てます。2打目はやや打ち上げですが、距離感さえ合えばパーが取れるホールです。
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しかし、すぐに東京ゴルフ倶楽部が牙をむきます!
2番ホール(419ヤード、パー4)はハンディキャップ(HD)3の長めのミドルです。戦国時代の館跡であったと言われるティーイングエリアの正面200ヤードから250ヤードの間に大きな3つのクロスバンカーが待ち構え、その先から右にドックレックして行きます。さらにガードバンカーも多くグリーン上もアンジュレーションがとても強くパッティングも難しいです。
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3番ホール(519ヤード、パー5)は真っすぐなロングホールで、ティーイングエリア前のフェアウェイは左右の高い木々で狙いが狭くなっています。更に2打目3打目でもフェアウェイの左右にあるクロスバンカーがプレッシャーをかけています。
4番ホール(138ヤード、パー3)短めのショートホールで比較的やさしいホールですが、左手前の深く大きなバンカーには注意が必要です。
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5番ホール(585ヤード、パー5)は、距離のあるロングホールで、ティーショットと2打目はそれ程プレッシャーなく打てますが、グリーン手前にクリークがありアプローチショットがポイントになります。またグリーンは大きなアンジュレーションがあり、3パットのリスクが高いホールです。
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6番ホール(445ヤード、パー4)はHC1番の距離のある難しいミドルホールです。やや左にドッグレッグするホールで、ティーイングエリア正面を横切るクリークがフェアウェイ左手に沿ってグリーン手前まで続きます。少し打ち上げであり2打目の距離が残りますが、クリークもあるので無理せずに右手から慎重に攻略したいホールです。
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7番ホール(401ヤード、パー4)はフェアウェイがやや右ドッグレッグで、右手には大きなクロスバンカーがあります。フェアウェイ右手にはOBが続き、ティーイングエリアの前にあるクリークは見えにくいので注意が必要です。
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8番ホール(208ヤード、パー3)二つのグリーン用の別々のティーイングエリアを持ち、クロスにティーショットする形の珍しいホールです。これも、ゆったりとした敷地を持つコースならではでしょう。距離があるのでワンオンは容易ではありません。
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9番ホール(471ヤード、パー4)距離のある右ドッグレッグのミドルホールです。ティーショットが約250ヤード飛ばないと、2打目でグリーンを狙えません。またグリーンは中心が高い饅頭型でボールがしっかり止まらないと落ちて来てしまう難ホールです。
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10番ホール(446ヤード、パー4)は真っすぐのミドルホールで、フェアウェイも広くティーショットでのプレッシャーは少ないです。しかし、200ヤード付近には大きなクロスバンカーがあり、またグリーンはアンジュレーションがきついので手前から攻めたいです。
グリーンの先には隣接する「霞ヶ関カントリー倶楽部」が見え隠れしています。
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11番ホール(403ヤード、パー4)も真っすぐなミドルホールですが、右側にOBが続くので注意が必要です。このグリーンもアンジュレーションが強いです。
12番ホール(226ヤード、パー3)は8番ホールとよく似た二つグリーンに向けてフェアウェイがクロスするホールです。距離もあり左右の木々もフェアウェイを狭めていて、更にグリーンの傾斜も複雑な難しいホールです。
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ここから先は更に倶楽部の真骨頂とも言うべき多くのバンカーが待ち構える難ホールが続きます。
13番ホール(603ヤード、パー5)は距離の長い上に300ヤード付近の真ん中には3つの大きなバンカーがフェアウェイを遮るように左右に広がっている、ハンディキャップ2の難しいホールです。しかもフェアウェイはS字を描き、その左手にも大きなクロスバンカーがあり、更にグリーンは二段でアプローチの落としどころも難しいです。
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続く14番ホール(349ヤード、パー4)は比較的距離の短いミドルホールですが、グリーン周りをまるで砂の海のように大きなバンカーが取り囲み、花道もないのでアプローチがグリーンに乗らなければ必ずバンカーに入るという恐怖のホールです。
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更に15番ホール(542ヤード、パー5)は一番距離の短いロングホールですが、200ヤード付近から50ヤード以上に亘りフェアウェイ左手に大きなバンカーが続きます。左ドックレックのホールですがバンカーを避けて右から慎重に攻めて行く必要があります。
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17番ホール(187ヤード、パー3)は比較的短いショートですが、フェアウェイ右手を細いクリークが走り、グリーン周辺には大小7つものバンカーがガードし花道はありません。
1番大きなバンカーの中には島が2つもあるほどです。ワンオンしなければバンカーショットを覚悟する必要があります。
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最終18番ホール(460ヤード、パー4)は距離のあるミドルホールです。グリーンの手前左右にクロスバンカーが口を開けており、グリーンは6つのバンカーがガードしているので2打でグリーンを捉える事は難しく、更にグリーンの傾斜もとても複雑なので最後まで気が抜けません。
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このように全てのホールがフェアウェイとグリーン周りに多くのバンカーがあり、小さめのグリーンはアンジュレーションもきつくて難しいと言うのが東京ゴルフ倶楽部の印象です。しかし、その庭園のように美しく風格あるコースレイアウトは何度でも挑戦したくなる魅力をもったコースで、それこそが名門コースの証だと感じます。
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「東京ゴルフ倶楽部」へのアクセスは関越自動車道川越ICから15分程度で東京都心から約1時間程度です。
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隣接する東京オリンピック開催地となった「霞ヶ関カントリー倶楽部」と共に関東を代表するコースであり、キャディーさんの技量や従業員の皆さんのホスピタリティも素晴らしく、ゴルフ好きなら何とか機会を見つけて一度はプレーすべきコースだと思います。
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東京ゴルフ俱楽部
住所 | 埼玉県狭山市柏原1984 |
電話番号 | 04-2953-9111 |
ウェブサイト | https://www.tokyogolfclub.jp/ |