越後妻有で来たかった場所の一つ、越後妻有里山現代美術館 MonET に行く機会に恵まれたので、ご紹介します。
有名建築家、原広司設計の美術館
こちらの建物は、京都駅ビルの設計などで知られる原広司設計で「越後妻有交流館 キナーレ」として2003年に誕生しました。回廊部の中央には池が配置されており、施設自体が空間的魅力を持つこと、そして集客力を生み出す建築的特性を持つことを目指してつくられました。2012年には同じく原広司の手によってリニューアルされ、「越後妻有里山現代美術館 [キナーレ]」として生まれ変わりました。また、2021年7月より「越後妻有里山現代美術館 MonET」としてリニューアルオープンしています。
展示されている作品を見たいのはもちろんですが、原広司氏が目指した通り、この建物自体を見たいと思う気持ちがとても強かったです。実際の建物も本当に魅力的でした!
池の底も実はアート作品(Palimpsept: 空の池 / レアンドロ・エルリッヒ)で絵が描かれているんですが、これがどういう絵なのかは美術館の2階に上がると分かります。(入場券が必要です。)
この池、中に入ってもいいんですよ。私は靴を脱いで入ってみました。運よく晴れたこともあって、とてもフォトジェニックな写真が撮れて満足。
世界中のアーティスト作品が楽しめる
建築そのものを楽しんだ後は、いよいよ美術館へ。入場する前から天井には作品がぶら下がっているのが見られます。
ゴースト・サテライト / ゲルダ・シュタイナー&ヨルク・レンツリンガー
越後妻有で集められた様々なもので作られた人工衛星らしいです。
さぁ、入場券を購入し2階の常設展を見ていきましょう。回廊式になっているので、最後には同じ入り口に戻って来ます。印象に残った作品を少し紹介します。
トンネル / レアンドロ・エルリッヒ
トンネルに向かってゆっくり歩くと・・・面白い写真が撮れますよ。
POWERLESS STRUCTURES, FIG.429 / エルムグリーン&ドラッグセット
越後妻有で開催される「大地の芸術祭」を受けて、美術館の役割とはなにか?を訴えている作品。越後妻有の自然の中にある作品たちを見たからこそこの作品が何を訴えているのかわかる気がしました。
Rolling Cylinder, / カールステン・ヘラー
写真では伝わりませんが、この赤青白のカラーがぐるぐると回転し不思議な感覚に襲われる作品。
この他にも、面白い作品がまだまだありました。私は常設展のみ拝観しましたが、随時企画展も行われているので、興味がある展示の際は是非そちらも楽しんで見てください。
美術館内のカフェでひと休み
建物には、「越後しなのカフェ」というカフェも併設されています。建物2階、ミュージアムショップ横です。このカフェ空間も、実は作品の一つ。
○ in □ / マッシモ・バルトリーニ feat. ロレンツォ・ビニ
この空間は全て○と□で構成されています。サブテーマは新潟県を流れる日本一長い川、信濃川。バルのテーブルを全て繋げると信濃川が現れます。
ここでは飲み物やケーキが販売されているので、美術館鑑賞前後に一息つけますよ。(昼食抜きでここまで来て「やっとご飯が食べられる〜」と思っていたら、お食事メニューがなくてがっかりしたのは内緒です。)
私は米粉ジェラート付きのシフォンケーキをいただきました。(写真撮り忘れですみません。)米粉を使っているということで、ジェラートなのにモチモチしていて美味しかったです。シフォンケーキも3種類くらいから選べました。
まとめ
越後妻有里山現代美術館 MonET は、建物自体もとても魅力的な場所です。展示スペース自体はそんなに広くないですが、興味深い作品が多々あり見る価値ありの美術館でした。
越後妻有アート散策におけるメインスポットの一つで、美術館外にもいくつかアート作品を見ることが出来ます。越後妻有に来た時には必ず訪れたい場所だな、と思いました。
越後妻有里山現代美術館 MonET
住所 | 新潟県十日町市本町六の一丁目71-2 |
電話番号 | 025-761-7767 |
開館時間 | 10:00 – 17:00 ※ 冬季は営業時間が短縮する可能性があります。 |
休館日 | 水曜日、年末年始 |
入館料 | <常設展> 【大人・高校生】800円 【小学生・中学生】500円 |
ウェブサイト | https://www.echigo-tsumari.jp/travelinformation/smcak/ |